Deliver to Romania
IFor best experience Get the App
Boku wa Koukuu Kanseikan: Airport Hero Kankuu Japanese Format (NTSC-J). Box,package,
G**Y
PSP版「ぼく管」シリーズ第5弾
※PC版のプレイ経験はありません。あくまでPSP版のみを元に評価しています。PSP版「ぼく管」シリーズ通算第五弾、再開以降としては羽田に続く第二弾です。ゲームのタイトル画面というのは、基本的にメインメニューへ移動する以外にする事の無い場所です。それゆえ最近では「どのボタンを押しても別にいいですよ」という仕様のソフトが増えているのですが、そんな中でこれまで頑なにSTARTボタン以外の入力を拒み続けてきたPSP版「ぼく管」のタイトル画面、本作でとうとう○ボタンを受け付けるようになりました。非常に瑣末な点ですが、ユーザーインターフェースという点では評価したいところです。さて、今回の舞台は関西国際空港。完全24時間営業の国際空港ということで、PSPシリーズでは初となる夜間ステージが登場します。暗闇の中でライトアップされた航空機や滑走路はなかなか幻想的で、昼間の空港とはまた違った印象です。ステージ数は新千歳以前と同じく12。オペレーションモードとチャレンジモードが各6つずつとなっています。ただ、チャレンジモードで発生するイベントの中身は、那覇や新千歳に比べるとバリエーションに乏しいかも知れません。例によって例のごとく、登場する航空会社はすべて架空のものです。赤いのが「ジャパン航空」、青いのが「全日本航空」。ただ、国際空港である本作の主役は、成田と同じく国際線です。前作の羽田では、新国際線ターミナルというせっかくの題材があったにも関わらず中韓仏のエアラインしか出てきませんでしたが、本作では一作目の成田に登場していた様々な海外エアラインたちが、みんな揃って久々の再登場を果たしています。空港自体は新千歳などと同様、広大な羽田や成田に比べればコンパクトなレイアウトです。タキシングさせるルートをきちんと考えないと、すぐ事故になってくれるような程度の規模にまとまっています。南北どちらの方向で滑走路を使用するにしても、大阪市街上空を回避する都合上、到着機は必ず南側から来ます。北から進入させたい場合には淡路島の上空を大きく迂回する形となり、南から進入させる場合と比べ所要時間に大きな差が出ます。逆に南からまっすぐ入るコースだと今度は所要時間が短すぎ、着陸後に地上管制で出発便とバッティングする可能性も出てきます。飛来する到着機を南北どちらに誘導するのが最適なのか、それこそ一機ごとに見極める必要がある空港です。また、アプローチ管制とディパーチャー管制では、隣接する大阪伊丹空港と四国の徳島空港の発着便管制も同時に行います。このため、これらの空港に出入りする航路と関空へ出入りする航路とが交差する地点を通過する便に対しては、互いに衝突しないよう、指示や誘導の際にその交差地点の通過高度も一緒に指示することになります。とはいえ、そこまで致命的なタイミングで飛んでくる便は出てこないので、適当に選んでもあまり支障はありません。それぞれの空港に出入りする航路は、レーダーマップ上に細線と点線で示されています。ルール面では原点回帰というか、新千歳以前の頃の要素がやや強くなりました。リザルト画面に表示される要素が、コントロールハンドオフ数からゴーアラウンド数にまた逆戻り。前作のバグに懲りたのか何なのか分かりませんが、じゃあ結局羽田のアレは何だったのよと問いたい所です。また、グランド管制からタワー管制へのハンドオフ時に付く得点ボーナスも復活しました。毎回、一作ごとに仕様やルールの細かな変更が常に続いているシリーズですが、本作では一部削られた仕様があります。まず、タキシング停止の指示を出せるのは到着機と機材移動のみに限定されており、出発機は途中停止させられません。その機材移動についても、移動先をある程度選べた羽田と異なり、本作では移動できるスポットは完全固定です。整備スポットは一つしか無いので言うに及ばず、駐機スポットへ戻る場合にも、元いたスポットにしか戻れません。整備中に別の到着機をそのスポットに入れてしまうと、立ち往生して終了という事になるのでご注意ください。本作では移動先を決めた後に待機指示を出す事も出来なくなっているので、確実にリトライ直行ルートです。そして、本作独自の仕様として最も目立つのが、出発機がタキシングを開始するタイミングの変更です。これまでタキシングの許可を得た機体は復唱と同時に動き始めていたのですが、本作では復唱を全てきちんと終えた後に動き始めます。本作は空港レイアウトの都合上、一部の駐機スポットが滑走路と非常に近いため、これについてはタワーハンドオフへのボーナスの取りこぼしを防ぎやすいという点で、悪くはない措置だと思います。総じて、難易度は前作の羽田よりも上です(個人的には前作が簡単すぎただけだと思いますが)。前作は広大な空港レイアウトに比べて発着便が少なく、四本もある滑走路を持て余すようなステージが多かったのですが、本作はそれに比べるともう少しタイトなバランスになっており、ちゃんと航空パズルらしい手応えになっています。どのステージもそこそこいい具合に忙しくなっており、特に超上級ステージは一手間違えるだけで管制計画全体が崩壊しうるレベルです。事故の可能性も、敷地の広い羽田では無視していいくらい低いものでしたが、こちらはきちんと頭を働かせて注意するべき局面があります。ただ、そうやって密度の濃いダイヤが組まれている半面、ポイントのバランスについては羽田以上に甘くなっている部分もあり、オペレーションでは普通にプレイしているだけでクリアボーター+6000点以上ものポイントを稼げるステージがあったりもします。チャレンジの方はそうでもありませんが、さすがにちょっとボーダーラインの設定が全体的に甘すぎやしないかという感じです。それから、シリーズ再開以降どうにも目立つバグの類について。前作の羽田では主に得点やランクに影響を及ぼす類のものでしたが、本作ではプレイに直接影響しうる現象がひとつ。常にそうなるわけではないのですが、陸地側に近いA滑走路へ北側からB747型機を進入させようとしたとき、機体が滑走路の正面から大きく東に外れたところを飛んでいき、そこから右方向へ急激にドリフトしながら降下して滑走路に着地するという、カーナビの表示ミスみたいな現象が稀に起こります。最後には一応きちんと滑走路上へ収まってくれるのですが、すぐ後ろに次の着陸機が続いているときにこの現象が起こると、後続機との距離が大きく詰まってしまってニアミスギリギリの状態に陥ります。幸い、遭遇した限りのケースでは実際に接触を起こすところまでは行きませんでしたが、動かしている駒の位置が勝手にズレるというのはパズルゲームにおいては大問題ではないでしょうか。他に、プレイ自体に直接影響のないレベルでも何だか不安を誘う現象がちらほら。Aランクだったはずなのに何故かSランクになってるとか、スポットの空きが無くて困っていたときに整備スポットから移動させた機材がいきなり消失してスポットが一つ空いたとか、その程度の事なので上記のバグよりは可愛いほうですが、普通にプレイすれば見つかるようなレベルのバグが残っているというのは、やはりちょっと評価できません。ゲーム全体としては、よくまとまっている方だと思います。ただ、いい加減、デバッグにもう少し気を使ってほしいところです。以下、プレイそのものには関係のない雑感をいくつか。空港のレイアウトやモデリング。ターミナルビルの裏側を走っている、国際線乗客向けのウイングシャトルがちゃんと再現されています。細かいですね。それから、モデリング上で用意されている駐機スポットが、実際に使える駐機スポットよりも多いです。旅客ターミナルの駐機スポットが、なんだか一つおきに間引かれているような気がします。ゲームバランス的に、こんなに多くなくてもいいと判断されたのでしょうか。気になった事。成田と異なり、貨物機の一部が旅客機と同じカラーリングになっています。駐機スポットが旅客機とは違うので、空きスポットを勘定する際に混同しないよう、ちゃんとカラーリングを変えて紛らわしくなるのを避けてほしかったところです。あと、バグなのか設定ミスなのか実際の航空管制でもそうなのか、何とも言いかねるのですが、福岡や仁川からの便が紀伊半島方面からやってきたり、東京やフランクフルトからの便が四国方面からやってきたりする事があります。そういう航路を辿ってくる便というのは実際にあるものなのでしょうか。最後に、本当にどうでもいい事。再開以後の本シリーズ、チュートリアルなどに登場する男女の管制官キャラの絵柄が妙に同人絵っぽいです。特に、本作の女性管制官は前作のそれに輪をかけて萌え路線を意識した容姿であるように見受けられるのですが、どういう経緯でこんな要素が「ぼく管」に入ることになってしまったのか、未だにちょびっとだけ気になります。
ひ**ん
難しい
航空管制官の業務をパズル感覚でできなかなか難しいけどやりがいがあります。
Trustpilot
1 month ago
3 days ago